日時
2024年12月26日 (木)
10:00~15:00
会場
旧木戸宿の通り(シェアハウスと食堂 kashiwaya〜リサイクルハウスぐるぐるまで)

昨年の12月26日、旧木戸宿の通りで『教えて!「暮れ市」まち歩き』を開催しました。

昨年9月ごろからkashiwaya とその仲間たちで、昭和30年頃までこの辺りで開催さていた年末の定期市、「暮れ市」についてのリサーチをはじめました。その後徐々に協力してくれる方も増え、無事開催することができました。

普段あまり接点のなかった木戸宿通り沿いのご近所さんも多く訪れてくださって、お話しすることができたり、通り沿いを人が行き交う様子がみれたのは、とても嬉しい経験でした。

今回のイベントでは、「旧木戸宿通りのまち歩き」、「暮れ市の思い出を聞く」、「ぐるぐるフリマ」と、3つの取り組みがありました。当日の各所の様子を3人のメンバーが振り返ってくれたので、良ければご覧ください。

 

1、〈まち歩きマップを作ってみた🚶〉
by ゆげさん

暮れ市をやっていた頃の木戸宿と今の木戸宿を比べながら歩ける、まち歩きマップを作ってみました。今回は木戸宿通り沿いに土地をお持ちの地域の方々に協力していただき、今は空き地になっている場所や、家の前の空間をお借りして、屋台を出したり、スタンプラリーのスタンプスポットにさせていただきました。その過程で屋号や、昔営まれていた商売についてもお聞きする機会があり、当時の暮らしや町中のイメージが少しづつ膨らんでいく気がしてわくわくしました。

町を歩くもう一つの楽しみとして、暮れ市を手伝ってくれた食堂の常連さん自作のスタンプを、町の各所に置かせていただきました。それをマップに押しながら、町や屋台を回るのも楽しかったです。(「まち歩きマップ」デザイン:椿美沙、絵・文:森山晴香)

 

2、<モノと想いがぐるぐるするフリーマーケット、ぐるぐるフリマをやってみた🍎>
by kashiwaya元住民、うさちゃん

ぐるぐるフリマをきっかけに、物が巡って、木戸宿を行き交う人をたくさん目にしました。ややこしい仕組みにしてしまったので、受け入れられるかな…と不安でしたが、楽しんでいただけたのではないかと感じています。

このフリマがなかったら眠っていた物、捨てられていた物が、誰かの手を渡っていくきっかけの1つに暮れ市がなれたことが嬉しいです。やり方は変われど、地域で物が巡るような仕掛けはこれからもやっていきたいと思えた1日でした。

 

3、<当時の暮れ市や、暮らしについて聞いてみた📝> 
by kashiwaya住民、朋子さん

暮れ市の間、kashiwaya の食堂のテーブルでは訪れた地域住民の方々が、あそこにはあの店、ここにはこの店があった、と、目の前に広げられた木戸宿の地図を指差しながら次から次へと教えてくれました。木戸宿は「町」と呼ばれていて、ここに来たら大抵のものは手に入ったという、まさに木戸宿がこのあたりの商業の中心地だった、ひと昔前の様子を語ってくれました。

自分の目には空き地の目立つ、人通りもほとんどない静かな通りにしか見えないこの通りが、住民の人にとってはそうではない、同じものを見ていても、違うものがみえているのだと思いました。また、昔は通りの真ん中に水路があり、その水はきれいだったそうで、鍋や野菜を洗うのに使っていたと聞いて、水路を挟んでご近所さんと話しながら家事をする、そんな日常の風景があったのかなと想像しました。木戸の暮れ市の様子は写真でみたことがないので、当時を覚えている方々から少しずつその様子が浮かび上がってきて面白かったです。地元の方々が昔のことを思い出しながら交流する様子をみながら、「教えて!暮れ市」のイベントをきっかけに、暮れ市の復活以上の何かが生まれそうな気もしてきました。

ーーーーーーー

来年は参加したい、来年はもっと色々な人を巻き込んでやろう。そんな前向きな声が今回のイベント後、特に木戸宿にお住まいの地元の方々から聞くことができて良かったなあ、と思います。来年はどんな暮れ市が開催されるのか、されないのか。楽しみですね😊

Page Top