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- 日時
- 2024年12月26日 (木)
10:00〜15:00
- 会場
- 旧木戸宿の通り(受付:シェアハウスと食堂 kashiwaya)
①まち歩きをしながら「暮れ市」を知る、考える。
受付でマップを受け取ってから、まち歩きをスタート!通り沿いの空き地には立ち寄りスポットがいくつか。コーヒーや肉まんを片手にまち歩きを楽しみながら、「暮れ市」が開催されていた当時を知る地元の方にお話を聞いたり、風景の変化に想いを巡らせてみましょう!
②モノと想いがぐるぐるするフリーマーケット「ぐるぐるフリマ」
モノがいとも簡単に買える時代を生きる私たちだからこそ、人とモノ、人と人の関係やふれあいを介した売買の仕組みを、一緒に模索してみませんか?
お金に代わる「交換」の仕組みとして…
・モノとモノの交換
・モノとお話し(想い出・情報)の交換
・モノと芋の交換(芋を貨幣の代わりにして。)
これらを予定しています!
臨時駐車場:kashiwaya正面向かいの空き地
【開催のご挨拶】
暮れ市(別名つめ市)は、昭和30年代あたりまで木戸宿の通りや竜田で行われていた、年末の定期市です。正月飾り、衣類、食品、金物、桶屋、カルメ焼き屋など、さまざまな店が通りに立ち並んでいたと聞きます。外から行商さんが来てものを売り、その町の人はもちろん、町外からもたくさんの人が来て賑わっていたようです。
まだまだ当時の暮れ市がどんなものだったのか、つかめていないところは多々ありますが、せっかくなので今年、私たちなりに解釈した「暮れ市」を開催してみたいね、という話になりました。また当日訪れた人に暮れ市の想い出を聞くことも目的のひとつです。
ただ昔の暮れ市を再現するのは少し違うな、と感じています。なぜ楢葉の暮れ市が昭和30年代で幕を閉じたのか、事前のリサーチで明確な答えは出てきませんでしたが、「暮れ市に行かなくても、普段からなんでも手に入る便利な世の中になったからかな?」とお話してくれた方がいました。
世の中にものが増えて、暮れ市が無くなったのだとしたら、何かそのことを考える売買の仕組みなども模索できたら面白いかも、と思いました。
ということで今回は、ものがいとも簡単に買える世の中で、もう少し人ともの、人と人の関係やふれあいを介したやりとりを経験してみたいという話から、ものと想いがぐるぐるするフリマ、名付けて「ぐるぐるフリマ」を開催することにしました。
【こんなふうに参加していただけたらうれしいです!】
<持ち物>
🔸ぐるぐるフリマの物々交換に差し出せそうなものがあれば、試しに持ってきてみてください!(無ければ手ぶらでも大丈夫!)
🔸ゴミを少なくする工夫として、マイボトルや、お買い物袋を持参していただけたらうれしいです!
< 1.まずはkashiwayaへお越しください>
🔸今回のまち歩きの舞台である旧「木戸宿」。暮れ市が開催されていたという昭和30年代当時の写真を展示しています。
🔸ぐるぐるフリマでは、お金の代わりに芋やリンゴを用います。まずは両替所でお金と交換!
🔸受付で、まち歩きマップを受け取ってください。昔と今の情報を散りばめたマップ。スタンプラリーの台紙もゲットして、いざまち歩きへGo!
<2.縁側では餅つきやってます!>
暮れの風物詩をみんなでたのしみましょう!
1回目/11:00〜、2回目/13:30〜
<3.スタンプを集めながらまち歩き>
かつて暮れ市が開催されていたという旧「木戸宿」の通り。昔からの屋号をお持ちの何軒かのお宅にご協力いただき、スタンプポイントを設けました!当時の町並みと今とを比べたり、当時を知る地元の人のお話を聞いたりしながら、まち歩きをお楽しみください。※マナーを守って交通安全にはくれぐれも気をつけてネ!
<4.通りに点在する空き地ではぐるぐるフリマを開催!>
まち歩きしながら、フリマでの物々交換もお楽しみください。芋ヅル式に(?)友人が友人を誘って、だんだんと出店者さんが増えてきました。フリマには当日の飛び込み出店もできますので、ぜひご参加ください!
<5.まち歩きを終えたら、芋精算&感想を聞かせて!>
🔸スタート時に両替した芋やりんごが余ってしまったら、両替所でまたお金に戻すことができます。
🔸まち歩きで気づいたことや、当時を 知る人から聞くことができたお話、物々交換をしてみた感想などを、ぜひ最後にお聞かせください!
【開催に至るまでのストーリー】
「暮れ市ってなんだろう?面白そうだね。」「やってみたいね。」
今年の9月、楢葉町の民俗の本「暮らしの足あと」(楢葉町教育委員会)を読んだことをきっかけに、暮れ市について、みんなで調べはじめました。同時に、「今やるとしたら、どんな暮れ市がいいのだろう」ということも、考えながら。
本によると、昭和30年あたりまで楢葉町の木戸地区や竜田地区では開催されていて、色々な店が通りに立ち並んで賑わっていたそう。町外から行商さんが来てものを売ったり、町の人はもちろん、内外からたくさんの人が訪れていたようです。
当時のことを知りたいと思った私たちは、地域の方々の話を聞きに伺うことからはじめました。みなさんからお聞きした、「暮れ市」についてのお話の一部を抜粋してご紹介します。
ーー正月用品を買ったり、新年に向けて物を新調するタイミングが暮れ市だった。子どもの頃、親と行って、飴玉を買ってもらったな。楽しみだった。
ーー行商さんがどこからともなく集まってきて、木戸宿沿いの家の軒先を借りて店を出すんだよ。みんなゴザに商品並べて地べたに座っている感じだったな。屋台とかはあまりない。うちの家の前は毎年、せともの屋さんが借りててね。毎年お礼に大きい皿を置いていってた。
ーー姑さんのお使いで、「おにがし」の材料を買いに、息子を背負って暮れ市に行った思い出がある。息子が、売ってたおもちゃを欲しがって大泣きして。でも姑さんのお使い分のお金しかなかったから困ってたら、実の親がちょうど通りかかって「何泣かしてんだ」って、代わりにおもちゃを買ってくれた。
ーーちょうど息子が生まれたのが暮れ市に行った次の日とかで。その年の暮れ市はよーく覚えてる。その後は子育てとかで忙しくて、暮れ市どころじゃなかったね。
子ども時代の楽しい思い出もあれば、上手く乗せられてパチモノを買ってしまったという苦い思い出(笑)、生活が忙しくてあまり行けなかった、という人も。
人の数だけ「暮れ市」があるんだな。
みなさんの当時の暮らしぶりも垣間見ることができました。
まだまだ色々な方の「暮れ市」の話が聞きたい!そんなことで今年、まち歩きをしながら暮れ市のことを考えてみるイベント、〈〈教えて!『暮れ市』まち歩き〉〉を開催してみることにしました!
【ぐるぐるフリマの仕組み】
モノがいとも簡単に手に入る世の中を生きる私たちだからこそ、モノと人、人と人の関係やふれあいを介した売買の仕組みを模索したい!
そこで、モノと想いがぐるぐるするフリーマーケット、名付けて「ぐるぐるフリマ」をやってみます!
お金に替わる「交換」の仕組みを考えてみました。
1.モノとモノを交換
2.思い出・お話し交換
3.芋・りんご交換
当日、遊びに来てくれるみなさまは、なにか交換できそうなモノ…自分の元では使う見込みがないけど、誰かの役には立ちそうなモノなどを、試しに持ってきてみてください。フリマに並ぶモノと、交換できるかもしれません。
モノを持って来れない方も、大丈夫。kashiwayaの受付に「芋両替所」がありますので、そこでお金と芋やりんごを両替していただき、買い物へGo!
フリマでは、芋やりんごと、モノを交換することができます。
こんなことを繰り返していったら、売る人と買う人が、ぐるぐる…モノと芋とモノと会話とりんごとモノとが…ぐるぐる
お金を介した売買では起きないようなことが、巻き起こるかもしれませんね!
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先日、暮れ市開催のチラシ配りに行った際、「暮れ市」と聞いて目を輝かせてくれたご近所さんがちらほらいらっしゃいました。今年の12月26日、皆さんと色々なお話しができるのを、楽しみにしています!