kashiwayaの住人とその周りに暮らす人々の日々のひとときをお届けする、ゆるーいコラム。今月は4月に入居した廣田さんとのお話。

◇廣田さん:大阪から来たお菓子職人、腑に落ちたら即行動派。

◇ゆげさん:たまにKashiwayaに出没する。ずーと迷い続ける派。

ゆ:廣田さんは大阪から来たんですか?

廣:はい。以前は東京よりも北には縁が全くなかったんですが。楢葉町特産品開発センターで商品開発をする仕事でお声がけいただいて。こんな機会がないと絶対行けないと思い来る事にしました。

ゆ:商品開発のお仕事ですか?

廣:僕は元々米粉のお菓子を作る仕事を していて。特産品開発センターで米粉を 加工してお菓子を作る人を探してたんですね。とても設備が魅力的なのと、やはり震災から13年経って、新しい事に皆挑戦してたりとか、若い人が移住してきてたりとか、僕自身も違う刺激がもらえるんじゃないかなと思って「はい、行きます」と。受け入れてもらえて嬉しいし、僕はお菓子を通して新しい流れを作る手助けができればなと。住む場所は町役場の方にKashiwayaを紹介してもらいすぐ入居を決めました。

ゆ:シェアハウスで不安はなかったですか?

廣:大学の時馬術部でして。週に一回は部員2人が泊まり込みで馬の世話をする日があったんです。そんな経験もあったんで大丈夫かな、と(笑)

ゆ:馬術部!珍しいですね。

廣:人と違うことをしたい気持ちが昔から強いんですね。元々母のケーキ屋を手伝うために元の仕事を40で早期退職したのがお菓子との出会いです。同時に近所のカフェでアルバイトをして。たまたまそこに来たお客さんのお子さんがアレルギーでケーキを食べれないと聞いて、そういう人でも安心して食べれるお菓子作りを学びたくなりました。自然食品の会社に入ったり、お菓子作りの研修に行ったり。そのうち自分のお菓子をイベントで出店したり教室も開くようになって。アレルギーもだけど、体の調子が悪いときに無理して小麦とか肉食わんでも、これ食べたら栄養取れるよとか、知る事で選択肢が増えるといいですよね。

ゆ:選べる自由があるのが大事ですね。

廣:今はギスギスする事が多い世の中だけど、ひょっとしたら食べ物がそれを変える一つの役に立つのかなとか。自分が何を食べてきたかが性格や体質、色々なとこに影響してくるのかなと思います。

ゆ:面白いですね。廣田さんの柔らかい雰囲気は食のおかげですかね?

廣:そうだといいなあ(笑)

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