kashiwayaの住人とその周りに暮らす人々の日々のひとときをお届けする、ゆるーいコラム。今月はオープン当初から住んでいるつばちゃんとのお話。

つばちゃん:kashiwaya住人。大阪出身。料理が上手。よく面白いTシャツを着ている。
ゆげさん:たまにKashiwayaに出没する。つばちゃんのTシャツいいな〜と思っている。

ゆ:地元大阪からこっちに来た経緯を聞いていい?

つ:2014年に小高の家の片付けボランティアがきっかけに、1年に2回くらいのペースで福島に通いはじめた。そのうち新しい建物がどんどん建ちはじめて、このままだとこの土地で起こったことも忘れられて行きそうでまずい気がした。大阪にいながらできることをしようと思って、関西に避難している人たちのお茶飲み会とか、原発賠償関西訴訟の傍聴に行ったり、デモにも参加した。でも同年代には中々理解されにくくてね。怖いって。どうやったらもっと人が関心持ってくれるかなと思って、ソフトな伝え方を色々考えたりした。上映会とか、芸術祭なら人が来てくれるかな、と思って企画したり。

ゆ:人に何かを伝えるって難しいね。

つ:その中で大熊の伝承活動をしている木村紀夫さんに講演に来てもらったりもした。でも大阪にいながらできることは限られていて。だから福島に来た。木村さんの手伝いをしたり、3.11メモリアルネットワークで修行をしたり。その中でちょうど住むところを探していたら、kashiwayaを紹介してもらって、内見して、即入居を決めた感じ。

ゆ:最近ハマっているというコント作りへの熱意も聞きたい。

つ:元々コントを作ったりやったりするのが趣味で。大阪の手話サークルで、「目指すは吉本新喜劇!」みたいな感じで手話コントを結構作ってたんだ(笑)聞こえる人、聞こえない人が一緒に笑えるコントをね、作りたくて。こっち(福島)に来て作らなくなって寂しかったんだけど、この前あるイベントでコントを披露する機会があってね。「墓読み」というコントを作ったんだ。

ゆ:またやって欲しいな。

つ:実は「墓読み」の続編をもう考えていて。最近まわりで墓じまいの話をよく聞くんだ。不謹慎かもしれないけど、もし機会があればそういう場面でもやってみたいな。慰霊というものに少し興味があるかも。

ゆ:慰霊も色々な方法があるよね。お墓に集って宴会をする地域もある。つばちゃんなりの慰霊が、コントをする、ということかも。もちろん悲しいんだけど、皆で笑って悲しむというか。私もその方がいいなあ。

 

ゆ:なんだかんだもうすぐ退去だね。kashiwayaで暮らしてみてどうだった?

つ:いやあ、皆優しいなって。何も問題なく過ごせました。kashiwayaは日常を大切にしたい人が集まってて良かった。

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