ゆげの日常　2024年3月号

ゆ：みやけさんは今年の2月にkashiwayaに入居したんですよね。

み：お試しの短期入居で。お供と2022年6月から楢葉には住んでいて、kashiwayaの食堂に通っていた。そこでここの住民たちとも仲良くなって。最近ちょうど部屋が空いたから、入らないか〜って、住民たちからラブコールを受けてね（笑）

ゆ：おお（笑）元々食堂のお客さんだったんですね。楢葉にはどういうきっかけで？

み：38年間、大阪で高校教師をしていて。定年になったもんで、さあ、次は何をしようかと。ボランティアとか、地域に貢献できるようなことをしたいなと思ってね。元々サッカーをやっていたもんで、Jヴィレッジを通して楢葉を知っていて、なら、ここで何かできないかなと。知り合いに聞いてみたら、小学校が人手不足だということで、会計年度任用職員として楢葉の小学校に入ることになった。

ゆ：ずっと教師一筋なんですね。楢葉の小学校ではどんな仕事をしてるんですか？

み：主な仕事は、子どもたちの授業のサポートなど。小学校は初めてなもんで、色々勉強して、試行錯誤の日々でした。大阪弁で喋るから、子どもたちには「どうしてそんなに訛ってるの？」って聞かれたり（笑）ただ、大阪に99歳の母親を残してきているので、月の前半は楢葉で仕事、後半は大阪、みたいな生活をずっとしてる。

ゆ：2拠点生活ですね。移動疲れませんか？

み：一人暮らし自体初めてで、最初は結構きつかったね。でも、楽しいことを企画するのが好きでね。毎回大阪に帰るときは大阪の仲間と飲みの約束を取りつけたり、楢葉に帰るときは、楢葉で楽しい企画を用意したり、行き来したくなる理由を作って移動のモチベーションを上げたりしている。

ゆ：いいですね。さらに休日には色々な場所を回って歩いているとか。

み：１０ヶ月ほど楢葉にいたけど、土日を使って東北を旅して震災遺構を回った。青森以外は全部行ったな。それも福島に来たらやろうと思ってたことの一つでね。

ゆ：kashiwayaに住んでみてどうでした？

み：居心地が良かった。ここは生き生きしている人が集まる場所だね。こっちも元気がもらえる。僕は人に惹かれたな。人に会いに来たくなる場所だなと思う。